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水産業・福祉のこと

かながわ水産業福祉連携推進講座 開催報告

平塚会場5

かながわ水産業福祉連携推進講座 4会場が終了しました!!

12/23(土)平塚会場・1/27(土)小田原会場~ 担当:湘南NPOサポートセンター

(12/23(土)藤沢会場・2/3(土)逗子会場~ 担当:藤沢市民活動推進機構)

 

令和5年度から神奈川県との協働事業ではじめた「かながわ水産業福祉連携推進事業」は、県東部を認定NPO法人藤沢市民活動推進機構、県西部をNPO法人湘南NPOサポートセンターが担当して水産業と福祉のマッチングを進めています。

 

昨年12月より開催した表題の講座は、水福連携の目的や意義、県外の事例や神奈川県でのマッチング事例を学んでいただき、一般の方々や水産業関連・福祉関連など、多くの方々を対象に「水福連携」について理解を深めていく普及啓発の場として開催いたしました。

 

基調講演には東海大学海洋学部水産学科准教授の李銀姫氏をお招きし、「小さな漁業の大きな役割―水産福祉連携事業の可能性」と題し、日本の小規模漁業が環境保全の力を持っていること、持続可能な漁業形態であること。水産資源のみならず地域資源をフルに活用した「海業」の取り組みと6次産業による可能性についてお話いただきました。

 

平塚会場 基調講演のようす(2023.12.23)

小田原会場 基調講演のようす(2024.01.27)

続いて、東海大学文理融合学部教授の濱田健司氏から三重県志摩市の取り組みについてご紹介いただきました。福祉事業所(A型・B型)の就労をきっかけに、農福連携から農福商工連携へ、また水福連携から水福商業(工)連携へ、点から線へ、線から面へと広がっていくとその先には農水福商工連携につながり、さらに生活困窮者の就労へと広がっていくという「農福・水福連携」に期待が寄せられている現状をご説明いただきました。

 

李先生、濱田先生のご説明の後は、県外事例として、三重県鳥羽市・岩手県の水福連携の取り組みを、また県内事例としては「平塚、葉山、三浦」の取り組みを紹介いたしました。

(小田原会場では小田原の事例としてマッチングに向けての現在の動きを紹介)。

 

12/23(土)平塚会場では6名の方に、1/27(土)小田原会場では11名の方にご参加いただきました。忙しい中、参加していただいた皆さま、ありがとうございました。

 

≪参加者からのアンケートから(抜粋)≫

・説明・資料と具体的な事例をあげていて分かりやすかった。

・小規模漁業の重要性と水福連携の可能性について知ることができた。

・地元ですでに事例があることを初めて知った。

・海上作業だけではなく多くの陸上作業があることを知った。水福連携の可能性を感じた。

 

≪参加者からのご意見・ご提案(抜粋)≫

・事業所ではなく個人で就労を希望した場合のフォローができる支援員が必要では。

・障がい者などの福祉人材の方々が、作業できる業務内容かを見極めて、適材適所にマッチングしていくコーディネーターの役割を担う人材とジョブコーチの育成が必要。

 

神奈川県での水産業福祉連携推進事業は始まったばかりです。どのように連携・協働したらいいのか具体例が知りたい、といった声も多く聞きますが、まだまだ事例が少ないためご理解・ご協力いただくには時間がかかりそうです。

 

尚、弊会「水産業福祉連携推進WEBサイトhttps://suifuku.snposc.org/」では、水福連携に関する講座情報やマッチング事例など、随時お知らせしていきますので、ぜひご覧ください。

 

また、水産業関係者等から「このような仕事をお願いしたい」、また福祉関係者等から「お仕事を求めている方がいる」など、具体的なご提案がありましたら、ぜひ当センターHPのお問合せフォームへご連絡ください。

 

■かながわ水産業福祉連携推進事業

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/kb2/suifuku.html

 

20240215 記