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水産業・福祉のこと

マッチングが成立しました⑥

小田原支援センター大半作業風景⑤

令和611「株式会社大半商店」「社会福祉法人小田原支援センター第2小田原アシスト」とのマッチングが成立しました。

 

令和59、小田原市水産海浜課の協力とお声がけにより、小田原ひもの協同組合の関係者にお集まりいただき、水福連携推進事業について紹介しました。その折、株式会社大半商店から、地域の活性化のためにぜひ参加したいと賛同をいただきました。

小田原市本町にある空き倉庫を利用し、自社製の干物を袋詰めして出荷準備作業を行うための作業場を、水福連携事業の取り組みとして新たにスタートしたいと提案がありました。

その提案を受けて、小田原市障がい福祉課から市内の福祉事業所に情報を発信し、手を挙げていただいた複数の福祉事業所に向けて現場体験トライアルを行いました。結果、双方の合意がなされないままマッチングが成立せず、条件の見直しなどを含め再度仕切り直しとなりました。お中元期間には間に合いませんでしたが、お歳暮商戦に向けて再度連携先について検討を開始。令和610に現場体験トライアルを行った結果、小田原支援センター第2小田原アシストとの連携が締結されマッチングが成立しました。

 

【マッチングの内容】

作業形態は施設外就労  施設外就労とは福祉事業所以外の場所(この場合は大半商店倉庫内にある作業場)で作業を行うこと

作業内容は、干物の袋詰めと封止、箱詰め

最初に袋の枚数をチェック=製品数を管理

指定された荷姿になるよう干物をきれいに重ねる⇒袋に詰める⇒リボンテープで封止する(それぞれの作業を分業)

シール機を使ってリボンテープで封止め(袋を折り畳みながら止めるときれいな仕上がり)

完成品を段ボール箱に数を確認しながら梱包する(この作業は最終確認のため支援員が担当)

 

【小田原支援センター第2小田原アシストの所長さんの声】

本格的に作業を始め、利用者さんの特性を見極めながら配置などを考え、現在では作業の流れも安定し効率よく生産できるようになってきました。

手袋などの装備については大半商店で使用しているものを分けていただくなど、細かな配慮をいただきながら従事することができて感謝しています。常駐の従業員の方と円滑なコミュニケーションが取れていて、何でも聞いてその場で解決できる関係性が構築できているのは心強いです。

 

【株式会社大半商店の社長・工場長さんの声】

数回の現場体験トライアルを通して、福祉事業所の利用者さんの丁寧な仕事ぶりを見て、お任せできると判断しました。また、実際の取り組みの中で、社内では当たり前だった作業の流れに新たな発見があったり、常連さんから仕上がりがきれいになったとの感想をいただいたりと、予想外の展開に社員一同嬉しく思っています。

まだ始まったばかりですが、お互いにWIN-WINの関係が構築できればと考えています。

全体を見ながら配置を換えスムーズに流れるように工夫

 

マッチングに向けてお互いの信頼関係を築きながらスタートした案件です。時間をかけて理解を深められたことで、連携の新たな形が実現しました。障がい者が働く場として始動した作業場で、継続して働けることは、利用者さんのやりがいや作業効率の向上につながります。

お互いのスケジュールを調整しながら日程を決めて作業を行っているとのこと。相談しながら無理なく働ける環境は、連携を継続するために大切なポイントになると思います。

2025.01.13