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水産業・福祉のこと
マッチングが成立しました④
令和6年5月中旬 「(株)鮑屋」と「NPO法人 障害者地域作業所 地域活動支援センターゆう」との間で2つ目のマッチングが成立しました。
前回の「あんこうカレー」の封入作業(マッチングが成立しました③記事参照)に続き、新たな商品の梱包作業を委託されました。
【マッチングの内容】
作業形態は施設内就労 *施設内就労とは福祉事業所の施設内で作業を行うこと
作業内容はイカ墨煮卵の梱包(かご詰めして包装紙で包み、シールを貼ったものを段ボールに詰める)。
商品名は「おおわくだ煮たまご」・・・箱根ロープウェイ大涌谷駅の店にて販売中。
【地域活動支援センターゆうの所長さんの声】
煮卵の真空パックは破損しないよう細心の注意を払いながら丸めてかごに3個ずつきれいに並べます。利用者さんの身体状況に配慮し、治具を利用するなど工夫しながら作業が行えるよう考えています。
【(株)鮑屋の担当課長さんの声】
「ゆう」さんとは信頼関係でつながっていて、少々のわがままも対処してくれるので助かっています。
今回は、検品も全て任せて「ゆう」さんから直接発送して販売店に納品できるような仕組みを考えています。お互いに搬入・搬出時の負担を軽減し、時間短縮しながらスムーズに流通させるための初めての試みです。
【その後のようす】
毎週月曜日に搬入、火・水の2日間で300セットの作業を終え発送するルーティーンが確立されました。
現在は、両手で作業できる利用者さんが従事「さほど変わった作業でもないので普通にできます。」とのこと。作業にも慣れて効率が上がっています。
「水福連携」というワードが認知される以前から、長年のつながりを持っていた双方の関係。
(株)鮑屋さんの営業担当者は、福祉事業所や利用者さんの特性をよく理解しているため、マッチングを進める上で「コーディネーター」的な役割を担ってくださっています。また、地域活動支援センターゆうさんも(株)鮑屋さんの期待に添うよう工夫を凝らして作業に当たっています。
このように水産業者と福祉事業所が互いに理解を深め尊重し合うことで、より一層「水福連携」が広がっていくように思います。
2024.08.10 記