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水福連携先進事例の取材「岩手県大船渡市」

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取材日:2023年6月7日(水)

水福連携の先進事例として、元正榮 北日本水産株式会社(岩手県大船渡市三陸町綾里字石浜)と非営利型一般社団法人かたつむり(就労継続支援B型)との連携の様子を取材してきました。

連携のきっかけはやはり岩手県からの紹介ですが、綾里(石浜)という場所は交通不便なところで、社員募集してもなかなか人が集まらず、人材の確保という側面が強かったそうです。

かたつむりさんは北日本水産さんまで車で15~20分程度、施設外就労ですが、利用者の送迎はもとより支援員さんが常駐してくださることが何より助かるとのことでした。

お仕事の内容は養殖あわびの水槽の清掃作業です。週三回、大体3~4人が通ってきて作業していますが、繁忙期(4~6月)には週4回5~6人が関わって作業に当たっているそうです。昨年は丁寧な仕事ぶりが認められ、1人が正社員として雇用されるまでになったとのこと。

かたつむりの支援員さんも正式雇用になったことは大変ありがたい、とおっしゃっていました。水槽の清掃作業は冬場は寒くて大変ですが、作業中の保温体制についても気を配っているそうです。

 

≪ご協力いただいた方々≫

元正榮  北日本水産株式会社

・古川季宏  代表取締役社長

非営利型一般社団法人かたつむり(就労継続支援B型)

・藤井 純 サービス管理責任者

 

北日本水産の古川社長さんは、熱心に取り組んでくれる利用者の皆さんは一般社員と変わらない働きをしてくださるので、とても助かっているとおっしゃっていました。

 

取材中に利用者の皆さんにお仕事について伺いました。

「作業は大変ですが、水槽がきれいになるのは嬉しい」「やりがいがある」などの感想をいただきました。宮古アビリティセンターの利用者さん同様に、それぞれの持ち場を責任感を持って作業している姿が印象に残りました。

 

北日本水産の古川様、かたつむりの藤井様。お忙しい中、丁寧にご対応いただきありがとうございました。水福連携と言わず、どのような仕事でも大切なのはコミュニケーションであることを改めて学ばせていただきました。

この場をお借りして改めて御礼申し上げます。

 

元正榮 北日本水産株式会社

 

あわびが養殖されている水槽 この写真の奥に2段になった水槽が設置されています。

 

水槽の中はあわびの食べ残し等のゴミが溜まるため、ホースで吸い取る作業を行います

 

育たなかったあわびを取り除く作業も並行して行います