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水福連携先進事例の取材「岩手県宮古市」

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取材日:2023年5月24日(水)

水福連携の先進事例として、重茂漁業協同組合(宮古市重茂)と就労継続支援B型作業所宮古アビリティセンター(宮古市板谷)との連携の様子を取材してきました。

岩手県でも東日本大震災の影響は大きく、当時は水産業を継続していけるかどうか死活問題だった会社も多く、何より人手不足は深刻だったそうです。

そのような中、重茂漁協さんは岩手県庁から水福連携への打診がありました。担い手の高齢化はどうしても進み、漁家数もだいぶ減ってきているので、障がい者の方は貴重な担い手と考えているそうです。

一方で宮古アビリティセンターでは、当時別の水産業者から受託していた「とろろ昆布の袋詰め作業」が東日本大震災の影響で終了してしまい、利用者さんの仕事が一時的に減ってしまったそうです。そのような状況から重茂漁協さんからのお話はとても有難かったとのことでした。

両者の打合せもとんとん拍子で進み、わかめの剣山引きの軽作業からスタートしました。想像以上に丁寧に作業できることがわかり、現在では作業的には若干高度となる「わかめの葉と茎の分離作業」を受託しています。施設長の狩野さんは通年でお仕事をいただけるので大変ありがたいとおっしゃっていました。

 

≪ご協力いただいた方々≫

重茂漁業協同組合(宮古市重茂)

・齊藤定置加工販売課長、長澤主事補

宮古アビリティセンター(宮古市板谷)

・(社福)自立更生会)狩野施設長

 

取材中に利用者の皆さんにお仕事について伺ったところ、

「楽しいです。作業はそれほど難しくありません」「自分の仕事が役に立っていることが嬉しい」などの感想をいただきました。それぞれの持ち場を責任感を持って作業している姿が印象的でした。

 

重茂漁協の齊藤様、長澤様。宮古アビリティセンターの狩野様。お忙しい中、丁寧にご対応いただきありがとうございました。双方が気軽に何でも相談しながら利用者さんの立場に寄り添って対応されている姿はとても参考になりました。

この場をお借りして改めて御礼申し上げます。

 

宮古アビリティセンター

 

このような大きなわかめから茎と葉を切り離します。

 

第2行程 より丁寧に切り離していきます

 

 

最終工程 茎と葉がしっかり分かれて完成となります

 

わかめの葉は塩漬けにして保管(冷凍)、茎は茎わかめとして市場に出回ります。